捨て犬に「イヌ年朗報」 動物実験用の譲渡ゼロに
(asahi.com-06.01.03)
イヌ年の今年、全国の自治体から動物実験用に大学などに払い下げられる捨て犬が初めてゼロになる見込みであることが、動物保護団体「地球生物会議」(東京)の調査で分かった。80年代には7万匹を超えていた。殺処分される捨て犬も99〜04年度で半減した。動物愛護意識の高まりなどが背景にあるようだ。
99年度には40自治体から9557匹が地元の大学などへ実験用に譲渡されていたが、譲渡をやめる自治体が相次ぎ、04年度は計199匹、05年度は計4匹のみだった。最後の2自治体も「05年で終了」と答えており、今年はゼロになる見込みと分かった。捨て猫も99年度には1247匹払い下げられていたが、来年度はゼロになる予定だ。
自治体に引き取られ、殺処分された捨て犬も04年度には14万8000匹になり、99年度の28万匹からほぼ半減した。捨て犬自体の減少が主因だ。
地球生物会議の野上ふさ子代表は「社会全体の動物愛護意識が高まったことに加え、動物実験の科学的評価が厳格になり、病歴など素性の分からない犬・猫が使いにくくなったことも一因だと思う」と分析している。
研究現場では無駄な実験を大幅に減らし、
不可欠な実験では専用に繁殖された犬を購入しているようだ。